4/21/2012

部活動の保護者会で確認すべきこと

もう4月も下旬、中学校に入学した子供たちも学校に少しずつ慣れ、部活動にも真剣に取り組んでいる頃。

4月または5月に各部活動の保護者会が開催されますが、その際の注意事項や確認事項をいくつか・・・。
(部活動によっては保護者会がない場合もありますが、練習試合や大会に参加する際に保護者が乗合で子供たちを送迎する場合、保護者会は必要と思います。各家庭が自分の子供だけを送迎するなら問題なしです)

まず最悪の場合の想定から・・・

保護者の配車による乗合送迎で死亡事故を起こした場合どうなるか?

子を亡くした親御さんは、「自分の子の運が悪かったと思って諦めます」という方はほとんど皆無に近いと思います。つまり怒りの矛先を誰かに向けないとやり切れないのです。
事故が起きなければ仲の良い保護者同士であったとしても、いざ最悪の事態が起こった時は平穏無事な時の人間関係など保たれないと思うべきかもしれません。
感情的にこじれれば、裁判において損害賠償請求ということになると思います。

保護者会で何を取り決めるべきか?

まず学校の管理下と管理下外を明確に区分し、理解しましょう!

遠征や大会への送迎を含めてすべて学校が手配するのであれば、すべて学校の管理下となります。しかし送迎のみ保護者の場合、その送迎時は保護者個人の責任または乗合の場合は保護者会の責任となります。
つまり学校は一切責任を負わないのです。

学校の先生自身が管理下と管理下外を明確に区分していない(よくわかっていない)事が多いのです。
だから保護者会が存在するあるのであれば、その線引きを明確にすべきです。

保護者による乗合送迎時の事故が起きた時のために、承諾書を作成しましょう!
つまり、自動車保険や団体傷害保険等で支払われる保険金以外に不当な請求をしない、という取り決めと承諾書を取る必要があります。
そうならないことを願いますが、その承諾書は裁判の際に資料となります。
「何もそこまでやらなくても・・・」と思っている保護者が多いのも事実なので、すべての保護者に対して「事故が起きたらこれだけ大変なことになる」という意識付けも必要だと思います。

遠距離の遠征はバスをチャーターしましょう!
個人負担金額は大きくなるかも知れませんが、リスクを考えたらプロの運転手さんにお願いするのが一番ローリスクだと思います。

とにかく安全運転を心がけましょう!
乗合の場合、他人のお子さんの命を車に乗せています。

番外編
保護者会がなく、生徒の保護者の協力も得られず、他の交通手段もない場合は部活動顧問の車両に生徒を同乗させる場合もあります。
以前から極力教師の教師の車には生徒を乗せないようにとの通達等がありましたが、やむを得ない場合は顧問教師の送迎もあり得ます。
おそらくその都度校長の承諾が必要になると思います。当然引率計画にもその旨が明確に記載されています。


その他、学校の通常の部活動であるのか、あるいは保護者会が主催の活動であるのか、それを明確にしないと怪我をした場合の保険の適用範囲も違ってくるかもしれません。

保護者会の鉄則事項として「金は出すけど口は出さない」
これ、すごく大事!!

ご意見、ご質問等あればいつでもどうぞ!!



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